講演情報
[O4-05]薬剤師の介入によりCorynebacterium urealyticumによる尿路感染症および高アンモニウム血症の早期診断へ至った1例
*大西 克浩1 (1. 小牧市民病院)
【症例】96歳 男性【主訴】意識レベル低下【病歴】X日 当院へ救急搬送。BT 37.6℃ JCS 3 BP 134/82mmHg HR 96拍/分 頭部CTでは脳卒中などの器質的病変を認めなかった。担当の薬剤師はカルテから膀胱に留置カテーテルがあることおよび尿所見 pH 9.0 白血球3+ 細菌3+であること確認。検査室へ確認したところ、尿検査でリン酸アンモニウムマグネシウム結晶および尿の塗抹所見でグラム陽性桿菌を認めた。そこでCorynebacterium urealyticumによる尿路感染症および高NH3血症の可能性を考慮し、主治医と協議の上、NH3の測定を実施したところ、314µg/dLであったため、テイコプラニンによる加療を開始した。X+1日 膀胱留置カテーテルの交換が行われ、NH3も128µg/dLへ低下し、意識レベルの改善を認めた。X+3日 尿培養よりC. urealyticumを同定。X+20日患者の状態は改善し退院となった。【考察】薬剤師も意識障害の原因の一つにウレアーゼ産生菌による高NH3血症があることに留意することで、早期診断および治療につながる可能性がある。
