講演情報
[O4-08]インフルエンザ罹患後に重症肺炎球菌性肺炎およびMRSAによる肺化膿症を発症したと考えられた一例
*丸岩 伯章1、新居田 翔子1、松本 雪菜1、篠原 真史1、大塚 剛1、古谷 良輔1 (1. 国立病院機構横浜医療センター)
特記すべき既往がない60代女性。インフルエンザに罹患day1し、呼吸困難感が増悪しday8に前医を受診した。尿中肺炎球菌抗原が陽性となり、同日に入院しSBT/ABPCの投与が開始された。入院時は鼻カヌラ 1L/分程度の酸素投与量であったが、day15にはHFNC FiO2 50% 50L/分の酸素投与が必要となり同日当院へ搬送となった。当院入院時のCT画像所見からARDSと診断され、伏臥位療法が2日間行われた。day19に抜管され、day24にICU退室となった。Day28より37℃後半の発熱が認められ、day29のCT画像でday23より認められていた空洞病変の増悪が認められた。day25の喀痰培養でMRSAが検出されていたことからMRSAによる肺化膿症としてday29にVCMの投与が開始された。酸素投与はday31で終了となった。day38に抗菌薬はMINOに変更されday57に抗菌薬終了となった。インフルエンザ罹患後の細菌性肺炎の起因菌としては肺炎球菌および黄色ブドウ球菌が多いとされており、基礎疾患のない成人においても重症化する恐れがあり、注意する必要があると考えられた。
