講演情報

[O4-09]血液培養検査迅速報告への挑戦ー微生物検査室を有さない救命センターでの取り組みー

*黒田 舞子1、榎木 雄美子1、清水 楓梨1、吉田 元治1 (1. 大阪府立中河内救命救急センター)
病原体の迅速な検出と適切な抗菌薬の投与は、敗血症患者の予後を大きく左右する。菌血症の診断においては、血液培養検査(以下、血培)が重要である。当センターには、重症敗血症患者が搬入されるが、微生物検査室を有しておらず、微生物検査は外部委託で実施しており、緊急性の高い血培の結果判定にも時間を要していた。敗血症の早期治療においては、経験的な広域抗菌薬の投与が推奨されるが、より確実な治療と適切な抗菌薬の使用には、血培の迅速かつ正確な報告が必要である。早期に病原体を検出し、臨床に報告を行うために、血液培養分析装置(以下、血培装置)と多項目遺伝子解析装置(以下、遺伝子装置)の導入を行った。血培装置へのボトルの装填遅延は、偽陰性や培養時間の延長に繋がるが、血培装置の導入により速やかに培養開始が可能となり、結果判定までの時間は短縮された。また、遺伝子装置の導入により、培養陽性時には菌種の同定および薬剤耐性遺伝子の検出が短時間で得られるようになった。今後も、自施設で実施可能な方法を最大限に活用し、臨床に有用な結果報告を実施することで、早期診断と適切な抗菌薬治療に繋げていきたいと考える。