講演情報
[O42-03]非偶発性外傷に伴う頭部外傷後けいれん重積型二相性急性脳症(TBIRD)の8ヶ月女児例
*吉田 陽1、山上 雄司1、花田 知也1、神納 幸治1、伊藤 雄介1 (1. 兵庫県立尼崎総合医療センター 小児救急集中治療科)
【緒言】近年,乳幼児の頭部外傷後に二相性急性脳症に類似したMRI画像所見と症状経過を辿るTBIRDが報告され,予後不良な症例も多く,小児頭部外傷の診療をする救急・集中治療医は熟知する必要がある。【症例】8ヶ月女児,体重8kg。食事中の意識障害のため,当院へ搬送された。CTで両側硬膜下血腫を認め,MRI拡散強調画像で両側大脳皮質・皮質下に高信号領域を認めた。意識障害残存のためPICU入室となった。意識レベル低下が遷延し,第4病日より脳波で痙攣波が出現し,CTで脳浮腫が顕在化した。第5病日には痙攣発作が制御困難となり,気管挿管し,神経集中治療を行った。第10病日に抜管し,第13病日にPICU退室,小児用脳機能カテゴリースケール3点であった。現在も入院加療中である。【考察・結語】TBIRDは小児救急集中治療医でも遭遇するのは稀であり,その発症経過や虐待との関連性に注意しなければならない。小児神経・脳外科専門医の助力も必要で,疑う場合には可及的速やかな診断と止痙,専門施設への搬送が必要である。
