講演情報
[O46-01]救急救命士養成課程における病院実習の効果と課題
*山本 輝1、谷口 隼人1、竹内 一郎1 (1. 横浜市立大学附属市民総合医療センター 高度救命救急センター)
背景:救急救命士法改正を受け、院内救急救命士の育成が求められている。しかし救急救命士の養成過程での教育が病院前での業務を前提としたものに限られており、医療機関で働くための教育が必ずしも十分に行われていないのが現状である。方法:2023年4月から2024年2月までに当院で病院実習を履修した全36名の救急救命士学生へのアンケート調査をもとに、病院実習の効果と院内救急救命士の育成の課題を検討した。医師・病院救急救命士各1名が指導教官となり、救急隊と医師との電話連絡シミュレーション、初期診療対応、病院救急車による転院搬送、ドクターカーでの現場出動、近隣医療機関への転院調整、集中治療室での患者ケアを実習した。結果:90%の学生から、養成学校での教育は病院前での業務を前提としていると回答があった。実習前のデータでは32%の学生が院内救急救命士になりたいと回答し、実習後のデータでは56%へ上昇した。実習前に86%の学生が病院救急救命士の活動に不安があると回答があったが、実習後には84%の学生がその活動に魅力があると変化した。当院での病院実習において救急救命士学生が感じる不安要素を補完し得たと考える。
