講演情報

[O46-03]当院における病院救急救命士教育システムの構築~現状報告と今後の展望~

*東 明日香1、成田 麻衣子2,3、樫元 允良1、眞柴 美登理1、萩原 文子1、中尾 彰太2、松岡 哲也2 (1. 地方独立行政法人りんくう総合医療センター救命初療/手術室、2. 地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター救命診療科、3. 地方独立行政法人りんくう総合医療センター危機管理室)
【はじめに】当院では、救急救命士法の改正に伴い、病院救命士の業務内容を検討・明確化し業務難易度に応じ段階的に実施できる実践能力習熟段階(以後ラダーとする)を作成し、ラダー教育システムを導入した。【ラダー教育システム概要】ラダーⅠで看護助手業務、ラダーⅡで看護師の診療介助、ラダーⅢで医師の診療介助と救急救命処置の訓練を実施し、その過程を修了した者が、ラダーⅣで病院救命士として自立して活動できる。【効果】教育を段階的にしたことで、ラダー毎に求められる課題が明確となり、目標を立てながらスキルアップすることが可能となった。また、ラダーⅡ・Ⅲで診療介助業務を担うことで看護師のタスクシェアにも繋がっている。【課題】ラダーⅢの救急救命処置研修において、重症症例が多く搬送症例の偏りもあることから、OJTが行いにくい環境であり、ラダー修了までに時間を要している。【今後の展望】DMATの資格の取得を目指す教育も行っていく方針である。【結語】病院救命士に対するラダー教育システムの導入は、タスクシェアや救命士のモチベーションの向上に寄与しており、今後は災害時医療におけるチーム医療の質の向上にも繋がると考える。