講演情報

[O46-06]看護師から救急救命士への効果的なタスクシフトとしての転院搬送業務

*正岡 文哉1、田口 健蔵1、後小路 隆1、向井 亮裕1 (1. 社会医療法人 陽明会 小波瀬病院)
[はじめに]当院の救急救命士(以下救命士)の業務の一部に救急患者や入院患者の転院搬送がある。救命士の雇用以前は、呼吸管理や輸液管理が必要な患者の搬送時に看護師が同乗していたが、現在では多くの事案で救命士が対応している。[目的・方法]令和4年度の全転院搬送について調査し、救命士同乗の割合等から転院搬送業務における看護師から救命士へのタスクシフトの成果を検討する。[結果]全転院搬送数は363件であり、そのうち救命士同乗数は277件であった。277件のうち17件は重症度が高いため看護師も同乗している。救命士が同乗しなかったのは86件であり、自力歩行困難な患者の透析目的の受診等、処置の必要がなく全身状態が安定しているものであった。[考察・結語]看護師が行っていた転院搬送時の同乗を救命士が行うことにより、看護師は自部署の業務に専念することが可能となり、スタッフ減少による看護の質の低下を防ぐことができる。また、救命士にとっては救急車内で資格特性を生かした活動を実施できることから、転院搬送は看護師から救命士への効果的なタスクシフトの場であるといえる。