講演情報

[O49-01]救急隊の傷病者搬出方法による影響及び搬送者負担についての研究

*江川 健太1、小林 祥太朗1、富松 研太1、林 真佑1、松村 敬則2 (1. 倉敷市消防局、2. 倉敷芸術科学大学)
【目的】
 救急車への傷病者収容方法として,独歩,徒手搬送,布担架,スクープストレッチャー(以下,スクープ)があるが,バイタルサイン(以下,VS)への影響等は明らかになっていない。また,搬送負担も検討することは現場判断に有用である。本研究では,被搬出者のVS変化と負担,搬送者の負担を検討し,双方に有用な方法を模索する。
【対象と方法】
 対象は倉敷芸術科学大学の学生41名(女性5名)と当局職員7名。安静時のSBP,DBP,HRを測定し,約50m移動後にVSを再測定。同時に被搬送者,搬送者で修正Borgスケールを記録し比較検討した。Friedman検定,Mann-Whitney U検定を使用。
【結果】
 搬送後に増加した項目は独歩と徒手搬送直後のHR。被搬送負担は独歩が最も軽かった。搬送負担は徒手が最も軽く,最も重い布担架との比較で有意差を認めた。スクープが男女間で有意差を認め,女性負担が重かった。
【考察】
 搬送方法は,資機材の未使用が搬送者の負担減となるが,被搬送者のHRを上昇させることから慎重に判断すべきである。また,スクープのような欧米規格品は女性負担が大きく,隊毎の判断が求められる。