講演情報
[O5-02]精神科領域の問題を有した患者対応において救急医に求められることに関する考察。単施設記述研究
*寺山 毅郎1、櫛原 由希菜1、淺川 涼子1、須藤 大貴1、得津 礼記1、石神 敏博1、礒井 直明1、畑中 公輔1 (1. 自衛隊中央病院)
【背景】救急において精神科領域は問題となりやすい。【目的】精神保健指定医を有する救急専門医が救急医として勤務をし、精神科領域に関する業務を行った内容について記述し、救急医に求めるべき課題を明らかにする。【方法】2022年10月から2024年2月までに、演者が当院救急外来で経験した症例を記述した。患者背景、業務発生場所、問題点(内容の記述、問題点の所在)、他医師が対応した場合の転帰予想、代替可能性、問題に対する教育機会の有無、患者の転帰などを記述した。【結果】対応したのは27件であった。業務発生場所の内訳は重複ありで病院前(10件)、救急外来(19件)、入院後対応(8件)、業務の内容では、精神科医としての専門的な判断を要すると思われた症例は1件のみであった。23条通報の依頼は4件、入院中の「診療拒否」に対する対応も含まれた。【結論】専門の資格を有さなくとも対応できる内容が多かったが、現実的には対応が困難である事例が認められた。ERにおいては身体科としての対応後、精神症状への対応をどのようにしていくものなのかを知っているだけで解決できるものが含まれており、段階的解決が求められる。
