講演情報
[O6-03]外傷CPAと判断されたが泥酔窒息症例であった1例
*吉田 光一1、市原 利彦1、木村 かおり2、中島 義仁1、川崎 雄輝2 (1. 公立陶生病院 救命救急センター、2. 岐阜大学医学部附属病院 高次救命治療センター)
(目的)救急隊から転落のCPAの通報で搬送され、泥酔による窒息であった症例を経験したので状況評価の難しさを討論する。(対象)症例は53歳男性、転落によりCPAで搬送され、後頭部から軽度出血があった。PSで、Aの異常があり、気管内挿管施行、少量の食物残差が除去されAが開通した。X-Pにて大量血胸、気胸、骨盤骨折は認めず、FAST異常なく、外傷pan scanで致死的な病態は認めなかった。受傷起点は自宅庭にて複数人での飲食パーティー中でかなり泥酔していた。30分以上姿が見えなく捜索後、2mの塀をこえて、隣人の家の庭に倒れていたのを発見、救急隊接触時、心静止であった。(結果)外傷性ショックではなく、泥酔による嘔吐窒息と判断した。気管内挿管後ROSCし、ICU入室、第1病日昇圧剤に反応せず死亡した。(考察)受傷起点から高エネルギーではないが、転落による外傷CPAと判断し、ERで処置を続けた。救急現場も嘔吐物を認めたので外傷が直接死因ではなかったと推測する。(結語)外傷CPAは、受傷起点と外見から外傷と即判断するのではなく、患者情報を得てからが重要であることを新ためて認識させられた症例であった。
