講演情報
[O6-04]頸椎・頸髄損傷の鑑別に有用な因子について
*永田 倫己1、柴 秀俊1、田代 恵太2 (1. 久留米広域消防本部、2. 久留米大学医学部救急医学講座)
目的:JPTEC改訂第2版において「脊椎・脊髄損傷を疑う傷病者若しくは適切に評価ができないものに脊椎運動制限(以下SMR)を行うこと。」となっている。SMRの判断に有用な因子を調査することで、傷病者の二次的損傷を防ぐことを目的とする。対象と方法:過去2年間において当本部救急隊が搬送した者の内、受傷機転が「転倒・転落・衝突」又は「自動車事故」で診断名が「頸椎・頸髄損傷」(A群)、「外傷性頸部症候群」(B群)の500名を対象とし、二群間の年齢、性別、バイタルサイン、神経学的所見、接触時体位の比較を行った。統計学的処理にx二乗検定及びt検定を用いP<0.05をもって有意差ありとした。結果:A群(48名)vsB群(452名)で有意差を認めた項目は、年齢中央値(74歳vs47歳)、男性比(75%vs52%)、脈拍数中央値(77回/分vs89回/分)、体温中央値(36.3℃vs36.6℃)、神経学的所見有(79%vs11%)、接触時臥位の割合(68%vs10%)であった。結語:典型的な症状を呈していない症例において、高齢、男性、救急隊接触時臥位のいずれかに合致する場合SMRを考慮する。
