講演情報
[O6-05]バイク事故で精巣破裂を生じて摘除術を行った一例
*飯島 章子1、森 ちひろ1、原野 康平1、永樂 学1、栗原 茉莉子1、高安 弘美1、中島 靖浩1、前田 敦雄1、林 宗貴1、土肥 謙二2 (1. 昭和大学藤が丘病院、2. 昭和大学 医学部 救急・災害医学講座)
【はじめに】精巣は強靭な白膜に保護されるが強い外力により恥坐骨に挟まれ破裂することがある.スポーツ外傷・交通外傷等による若年者の受傷が多く精巣機能や妊孕性を考慮し慎重かつ迅速な対応が必要である.【症例】19歳男性.X日バイク走行中に乗用車と衝突し救急搬送された.来院時バイタルは安定しており左手と陰部の自発痛を認めた.CTで左母指中手骨骨折と左陰嚢血腫を認め入院となった.X+1日,泌尿器科での超音波検査で左精巣内部エコー不均一及びドプラ低下があり精巣破裂が疑われた.緊急手術で損傷が大きい左精巣は摘除し,対側は試験切開で異常なく温存とした.【考察】精巣外傷では超音波検査で白膜断裂を確認することが重要だが,非専門医による判断が困難な場合も多く,MRIでの白膜の不連続の確認が診断の一助になるという報告もある.受傷後72時間以内の修復術により9割で精巣の温存が可能とされるが,本症例ではMRIを施行し早期に専門医による診断・治療介入されれば,摘除に至らなかった可能性もある.【結語】精巣外傷では破裂の可能性を考慮して超音波検査やMRIを行い,早期に専門医による診察・手術検討することが望ましい.
