講演情報

[O7-01]都市部救命センターにおける重症体幹部外傷患者の全病院前時間と早期死亡率の検討

*岩﨑 恵1、庄古 知久1 (1. 東京女子医科大学附属足立医療センター 救命救急センター)
【背景】都市部救命センターは搬送距離が短く重症外傷患者が心停止間際で搬送されることも少なくない。【目的】当科に搬送された重症外傷患者の覚知から病着までの全病院前時間(Total prehospital time, 以下TPT)と早期死亡、重症度の相関を検討し都市部救命センターの重症外傷患者の特徴を明らかにする。【方法】当科に搬送された重症外傷1108例のうちAIS3点以上の重症体幹部外傷308例を対象に24時間以内の早期死亡を検討した。現場CPA、転送等は除外した。【結果】308例の早期死亡は18例(5.8%)、TPT中央値38.0分であった。TPT区分毎では21-30分が14.3%、31-40分が6.4%、41-50分が3.6%、TPT20分以内と51分以上の早期死亡はなかった。早期死亡群と生存群で現場滞在時間に有意差はなかった。【考察】都市部救命センターではTPTが短く重症外傷患者が心停止前に病着する。一方、TPTを要した非心停止症例はバイタル悪化速度が同じISSでも、より緩やかな症例が多い。TPTが短いほど病着後に急激に悪化し死亡する率が高く、早期治療介入、止血術が必要となる。