講演情報
[O7-05]当院における外傷性四肢指切断455例の検討
*米満 弘一郎1 (1. 社会医療法人熊本機能病院 救急センター)
外傷性四肢指切断の背景および再接着手術成績についてのまとまった調査報告は少ない。当院症例を後ろ向きに調査し,その特徴,治療成績,課題について検討した。【対象および結果】2004年4月から2023年3月にて当院にて治療した切断症例455例。指切断380例,その他75例。受傷年齢は50-60代が最多。受傷時間帯は8-18時に集中していた。受傷原因は,機械機器によるものが最多であり,電機のこぎり,農業機械と続いた。受傷職種は農林業,製造業が多く,畜産,水産が続いた。再接着術は328例(72%)に施行し,生着率は前腕100%(2 / 2),指92%(268 / 292例)であった。機械等の安全性向上などにより四肢指切断例は減少傾向にあるが,地域における労働災害受傷など症例は一定数あり,再接着術による生着率も向上している。再接着術施行施設は地域に限定され,手術までの時間的制約がある中で,今後,地域全体で着実に再接着が施行できる体制構築がより重要と考えられる。
