講演情報
[O7-07]骨盤骨折、来院後に血圧低下があった一例:二次医療機関看護の立場から
*中村 喜久恵1、本蔵 和基1、遠藤 拓郎2 (1. 国際医療福祉大学熱海病院、2. 国際医療福祉大学成田病院)
62歳男性。バイク転倒。臀部から腰部の疼痛で救急要請。意識清明、循環動態、呼吸状態安定。FAST陰性。単純CTで両側恥骨骨折、左坐骨骨折。造影CTで左恥骨骨折近傍の活動性出血を認めた。CT終了後にNBP80/54と血圧低下。乳酸リンゲル液を全開投与。シーツラッピング施行し、アセリオの後にソセゴン使用。血圧SBP120mmHg。三次救急病院へ転院打診し、市救急車で搬送された。骨盤骨折の血圧低下症例は当院では5年ぶりであった。担当看護師、救急医、整形外科医で振り返りを実施し、以下の気づきが共有された。搬送前情報から骨盤骨折の可能性が考慮され、優先順位を考えての行動を心がけた。遅れて生じた血圧低下に対しては、静脈路を追加確保し、気道確保が必要になる可能性も共有し、応援要請ができた。一方で、サムスリングと大動脈遮断バルーンカテーテル物品が当院に無い事、初期対応の知識について看護全体への浸透が課題として認識された。今後は、JPTEC、JNTEC資格を所有している看護師が医師と連携して振り返りや勉強会を開催し、ER看護の技量向上を目指していきたい。
