講演情報

[O8-04]Andexanet alfa投与後に両側腎動脈を含む多発動脈閉塞症を来した1例

*福岡 大史1 (1. 豊橋市民病院整形外科)
【目的】Andexanet alfa(AA)の有害事象として腎動脈閉塞は報告されていない。AA投与後に腎動脈閉塞を来した症例を経験したので報告する。【症例】エドキサバン30mg内服中の70歳代男性。胸痛、両下肢麻痺で受診し、胸椎硬膜外血腫に対し、椎弓切除術の方針となった。術中に出血傾向があり、出血量が400mL(90分)となり、AA800mgを30mg/分で投与後に960mgを8mg/分で投与した(B法)。AA投与開始後の出血量は50mL(60分)と減少した。 術後にモニター心電図でST上昇を認め、心筋梗塞の診断となるも、経過観察となった。術後より無尿を認めた。 術後1日目に両上肢麻痺が出現し、MRIで多発脳梗塞を認め経過観察となった。2日目も無尿が持続し、透析を導入した。5日目に呼吸促迫を認め、気管挿管、人工呼吸管理を開始し、気管切開術を施行した。6日目に両側腎動脈閉塞を確認し、経皮的腎動脈形成術を行い、術後より自尿を認めた。11日目に透析から離脱し、その後、転院となった。【結論】AA投与後に多発動脈閉塞を来した一例を経験した。AA投与後の尿量減少は早期に造影CT検査を考慮する必要がある。