講演情報

[O8-05]ふらつきを主訴に受診されBRASH症候群が疑われた1例

*三宅 高雅1,2、西川 佳友1 (1. トヨタ記念病院、2. 産業医科大学病院)
症例は80歳男性。ふらつきを主訴に当院救急外来受診。受診3日前より食思不振を認め、受診前日よりふらつきを認めたため救急外来を受診した。トリアージの時点では脈拍69回/分であったが、POCTで施行した静脈血液ガスにてK6.9と高カリウム血症を認めた。心電図を施行したところ、脈拍は20台と変化し高度徐脈が続いた。直ちにカルシウム製剤の投与とグルコース-インスリン療法を開始した。採血では腎機能悪化も認め、β遮断薬であるビソプロロールフマル酸塩錠を内服していた。高カリウム血症と房室結節遮断薬が相乗して徐脈を引き起こすBRASH症候群が疑われ、入院後よりβ遮断薬中止とカリウムおよび脱水補正を行い徐脈が改善し、その後に尿量の増加も認められた。その後は栄養指導や内服調整を行い、第13病日に退院した。BRASH症候群はまだ認知度が高くはないものの、迅速な介入を要する病態である。文献的考察を加えて報告する。