講演情報
[O9-05]群集密度と圧力のクロスモーダル効果による物理的圧迫感増加の検証
*藤田 直也1、匂坂 量1、石川 仁憲2、小峯 力1 (1. 中央大学 理工学部 人間総合理工学科、2. 中央大学 研究開発機構)
[目的]大型イベント等では犠牲者を伴う雑踏事故が発生している。事故要因に心理面があるが、実験時に物理的な高密度状態の再現は倫理的に問題であり解明が困難である。そこで、本研究は安全な刺激提示方法として、視覚的群集密度が物理的圧迫感に及ぼす影響(クロスモーダル効果)を検証した。 [方法]標準条件(群集密度:10人/㎡, 圧力:20 mmHg)と介入条件A(10人/㎡, 25 mmHg)、B (14人/㎡, 20 mmHg) 、C (14人/㎡, 25 mmHg)を設定し、男子学生30人を対象に3DCGの群集VR動画の視聴と同時に胸部を圧迫した。調査項目はマグニチュード推定法による物理的圧迫感と心拍変動測定による興奮状態の指標(LF/HF値)として、標準条件と介入条件、介入条件間で比較した。[結果]物理的圧迫感は標準条件に対しすべての介入条件で有意に増加した(p < .001)。介入条件間ではA、Bと比較してCが有意に高い数値を示した(A-C:p = .013, B-C:p = .011)。LF/HF値変化率に有意差は見られなかった。[結論]視覚的群集密度の増加は物理的圧迫感に影響を与えた。
