講演情報
[PD1-05]台湾におけるEMSの状況―past , present and future―
*王 德雄1、平川 昭彦1、Yu Chinwei2、Lin Yuan2、木内 俊一郎3 (1. 田附興風会医学研究所北野病院 救急科、2. Emergency Department, Chang Gung Memorial Hospital, Keelung branch, TAIWAN、3. 関西電力病院 救急集中治療科)
台湾のEmergency Medical Services (以下EMS)は1960年代に発足され、当時は傷病者の病院搬送のみで、病院前救護はほぼ皆無であった。EMSの現代化は1995年に緊急医療救護法という法律が成立され、救命救急士( Emergency Medical Technician, 以下EMT ) の訓練内容や救急車設備の基準などが定められた。その後、2007年にMedical Control(以下MC)体制が義務化され、2013年より公共施設でAED設置の義務化とdispatcher-assisted CPRが実施された。
台湾のEMTは救護訓練を受け衛生福利部の試験を合格した消防隊員のみで、EMT-1 / EMT-2 / EMT-Pの三段階で構成されている。実施する特定行為は、挿管やアドレナリン投与など頻度の高い処置はプロトコールで行い、ジアゼパム投与や骨髄輸液などはオンラインでのMC指示が必要である。
2023年の救急車出勤回数は約131万回、そのうち病院搬送は約102万回で、人口当たりの搬送数では日本とほぼ変わらない(12回/10万人/日 vs 日本13回/10万人/日)。また、2022年のOut of Hospital Cardiac Arrest患者は19,344人でROSC率は27.4%、社会復帰率は4.85%であったが、地域格差(都市部6.5% vs 都市部以外2.8%)を認めている。ドクターカーの運用はほぼなく、ヘリコプター搬送の多くは、離島の患者を台湾本島へ転送する目的として使用されている。
今後、台湾におけるEMSで不可欠なものは、①病院前救護と病院の情報共有“One-stop emergency management”の整備②一般市民のCPR啓発活動③EMTの学校学科設立と医療スタッフとしての役割認識などである。今回、台湾EMSの過去、現在及び未来を含めて報告する。
台湾のEMTは救護訓練を受け衛生福利部の試験を合格した消防隊員のみで、EMT-1 / EMT-2 / EMT-Pの三段階で構成されている。実施する特定行為は、挿管やアドレナリン投与など頻度の高い処置はプロトコールで行い、ジアゼパム投与や骨髄輸液などはオンラインでのMC指示が必要である。
2023年の救急車出勤回数は約131万回、そのうち病院搬送は約102万回で、人口当たりの搬送数では日本とほぼ変わらない(12回/10万人/日 vs 日本13回/10万人/日)。また、2022年のOut of Hospital Cardiac Arrest患者は19,344人でROSC率は27.4%、社会復帰率は4.85%であったが、地域格差(都市部6.5% vs 都市部以外2.8%)を認めている。ドクターカーの運用はほぼなく、ヘリコプター搬送の多くは、離島の患者を台湾本島へ転送する目的として使用されている。
今後、台湾におけるEMSで不可欠なものは、①病院前救護と病院の情報共有“One-stop emergency management”の整備②一般市民のCPR啓発活動③EMTの学校学科設立と医療スタッフとしての役割認識などである。今回、台湾EMSの過去、現在及び未来を含めて報告する。
