講演情報
[PD10-06]ビックデータを用いた病院救護での小児けいれん患者に対する抗痙攣薬投与の効果の検証
*北野 信之介1,2、高山 航2,3、沼田 浩人1,2、髙橋 治花1,2、田畑 龍正1,2、鵜飼 駿1,2、鈴木 健介2、田上 隆4,5、久野 将宗1,5、小川 理郎2,5、横田 裕行2,5 (1. 日本医科大学多摩永山病院 救命救急科、2. 日本体育大学大学院保健医療学研究科 救急災害医療学専攻、3. 日本医科大学付属病院 高度救命救急センター、4. 日本医科大学武蔵小杉病院 救命救急科、5. 日本医科大学救急医学教室)
【背景】小児救急医療で遭遇する痙攣重責状態を早期に改善することは神経学的後遺症の回避に重要である。2022年3月に日本臨床救急医学会を含め9学会は連名で「小児てんかん重積状態に対する救急救命士のミダゾラム口腔用液使用について」の要望書を厚生労働省に提出したが、未だ救急救命士による救急救命処置としては認められていない。本研究では、米国のデータを用いて病院前での抗痙攣薬投与の有効性を検証した。【方法】米国救急医療情報システム(2018年-2022年)のデータを用いた。18歳未満の小児痙攣患者を対象に病院前で抗痙攣薬を投与された患者を対象に投与効果ありとグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)の変化(救急隊接触時と15分後)を評価した。【結果】533名が対象となり、抗痙攣薬投与効果ありは79.9%。救急隊接触時と15分後のGCS合計点の中央値はそれぞれ8点(interquartile range(IQR);4-12)、10点(IQR;6-13.5)だった(p<0.01)。【結論】病院前抗痙攣薬投与後の効果ありの割合は約8割でGCS合計点は救急隊接触時から15分後を比較して有意に改善した。
