講演情報

[PD13-07]山梨県メディカルコントロール協議会(MC)のDNARプロトコル運用開始後の現状

*岩瀬 史明1、宮﨑 善史1、大山 廉2 (1. 山梨県立中央病院 高度救命救急センター、2. 山梨県防災局消防保安課)
【はじめに】山梨県MCでは、蘇生処置を望まない傷病者に対する無益な処置、搬送をなくすために “心肺蘇生を望まない傷病者への対応プロトコル”を作成し2023年4月より運用を開始した。プロトコルでは、蘇生を望まない意思表示の書面(DNAR書面)があり、かかりつけ医に連絡が取れた場合には蘇生処置を中止することが出来ることになった。プロトコル開始後の現状を報告する。【方法】山梨県MCの検証票を後ろ向きに調査を行った。【結果】2024年1月までに救急現場で関係者が蘇生処置を望まない事案は55件あった。一般住宅からの通報が36件、介護施設18件であった。DNAR書面があったものは4件であり不搬送は2件だった。19件はかかりつけ医に連絡が着いた。蘇生処置を継続されながら医療機関に搬送された51件のうち48件は書面がない、3件はかかりつけ医に連絡が取れないと理由で救急隊はプロトコルを遵守しBLSを継続しながら搬送していた。【結語】今後は、ACPを広げ、書面の普及を広めるとともに書面がなくてもかかりつけ医もしくはMC指示医師の指示により蘇生行為を中止できる仕組みが必要かと思われる。