講演情報

[PD14-05]敗血症診療の質向上を多職種で達成するために

*太田 浩平1 (1. 広島大学大学院 救急集中治療医学)
敗血症診療に関するガイドラインが複数発出されているが,当然ながら敗血症と診断された患者の診療にについて主として言及されている.一方で,患者は敗血症と診断されて来院することは稀であり,様々な主訴やバイタルサインの悪化で来院した患者を敗血症と診断し,適切な初期診療に繋げる必要がある.また敗血症の初期診療においては,その迅速性も重要な要素である.抗微生物薬の投与の遅れや循環不全の遷延は予後の悪化との関連する.しかし実際の診療では,敗血症の診断,感染巣の検索及び治療,呼吸及び循環の改善のための必要手技,問診や病状説明などのコミュニケーションなどに多くの時間を要してしまい介入の遅れに繋がることを多く経験する.この問題にAIを利用しようとする試みがあるがまだ臨床応用には課題が多く,現状では多職種で介入することが一つの解決策となる.そのためには敗血症及びその治療に対して共通認識を持ち,各職種がそれぞれのリーダーシップと専門性を発揮することで,1人のリーダーに依存せず診療がスムーズに進行する有機的なチームの構築が可能となると考えられる.