講演情報
[PD15-02]CT検査の被ばく線量の評価
*五十嵐 隆元1 (1. 国際医療福祉大学成田病院)
医療法施行規則の一部を改正する省令のうち、診療用放射線に係る安全管理体制に関する規定について令和2年4月1日に施行された。ここではCTに対し線量の管理の実施が求められている。厚生労働省は「線量管理の具体的な実施方法は、関係学会の策定したガイドライン等に則り診断参考レベルを活用して線量を評価し、診療目的や画質等に関しても十分に考慮した上で、最適化を定期的に行うこと」と、「診療用放射線の安全利用のための指針策定に関するガイドライン」で述べている。我が国の診断参考レベル(Diagnostic reference level : DRL)は、放射線関連学協会等を中心に構成されている医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures: J-RIME)という組織により、2015年に我が国で初めてのDRLが公表された。その後5年を経て改定となるDRL 2020が公表され、現在は2025年の改定に向けて改定作業が始まっている。このDRLは広く全国的な線量情報の収集を行い、その線量分布の統計指標をDRLや中央値として公表し、高すぎる線量を用いている場合には線量の低減方策の検討を各医療施設に促すものである。DRLはCTについて、CTDIvolとDLPという2つの線量指標で設定されている。この2つの指標はCT装置上に表示されるものであり、DRLとの比較が容易に可能である。DRLの目的は線量の最適化であり、DRLとの比較により高い線量を用いている施設の減少と、外傷全身CTのような比較的新しく標準化が進んでいない手技においては、撮影線量が各施設でばらついている検査に対し線量の収斂が期待できる。そのためにも、撮影法の標準化が望まれるところである。
