講演情報
[PD15-07]ハイブリッドERシステムにおける外傷全身CTの役割と運用
—ハイブリッドERを効果的に活用する運用法—
*金山 秀和1、比良 英司2,3、渡部 広明2,3 (1. 島根大学医学部附属病院 放射線部、2. 島根大学医学部附属病院 高度外傷センター、3. 島根大学医学部 Acute Care Surgery講座)
ハイブリッドERシステム(HERS)は救急初療室、CT室、手術室、血管造影室の4つの機能を有していることから、時間的・空間的優位性を持った救急ユニットである。HERS搬入時は、JATECのPrimary Surveyにおける画像検査(胸部X線、骨盤X線、FAST)をCT検査で代替する「ABC-CT-DEアプローチ」に基づき、より多くの情報から治療戦略を決定している。Primary Surveyにおける外傷全身CTの目的は、生理学的異常をきたす損傷10項目を定めたmFACTの評価としており、我々は簡素化したプロトコルの考案と非専従者への教育により迅速な外傷全身CTを実践した。また、万全の状態で患者を受け入れるための院内スタッフ緊急招集システム(trauma team activation)とブリーフィングの導入により、搬入前に画像検査の準備と多職種間の情報共有が可能となった。さらに、状態が不安定かつ損傷が不明確な段階でCT撮影となるため、外傷患者の安全な取り扱いを理解し実践することも重要と考える。今回、HERSにおける新たなプロトコルに基づいた外傷全身CTの役割とその運用について報告する。
