講演情報
[PD16-03]「RRTとして心がけていること」~現場のスタッフと共に実践する~
*古沢 身佳子1、挾間 しのぶ2 (1. 東京慈恵会医科大学附属病院、2. 東京慈恵会医科大学)
当施設は、2004年にスタットコールシステムを確立し2013年にRRSを導入した。RRSは24時間体制であり、日勤帯はクリテイカルケア領域の認定・専門看護師、夜間・休日は夜勤管理看護師長が担当している。現場の看護師の気づきから発信されたRRSコールに対応するRRT看護師として心がけていることは、「現場のスタッフと共に実践すること」である。RRT看護師の多くはクリテイカル部門で働いており、失神や意識障害、ショックや呼吸不全は日常でよく遭遇する症状や病態である。しかし、病棟や外来で働く看護師にとっては日常的ではないことであり、心理的に危機的な状況に陥りやすい。その心情をくみ取り、理解して行動することが大切である。RRT看護師の役割は、発令したスタッフに安心感を与えながら、患者に何が起きているのかを一緒に観察して、患者の身近にいた看護師や医師の気づきや考えを引き出し、一緒にアセスメントすることである。そのためには、コールを発令したことを非難したり否定しないことが鉄則である。ある日、RRS が発令され病棟に向かい担当看護師と患者情報を共有し、患者の元に向かうと主治医チームと遭遇した。「え、何でRRSが発令されているの?オレ、何も相談も報告もされていないけど…」と少し苛立った様子で声をかけられた。すると、病棟看護師は「すみません…」と言い黙ってしまった。RRSが浸透している中でもこのような場面はあり得る。このようなやり取りには、主治医にも病棟看護師にも患者に対する思いや考えがある。しかし、発令した看護師の心には「RRSを発令したら主治医に非難された」という思いが残ってしまう。したがって、RRSを組織の風土として定着させ、患者中心の医療をチームで提供することが重要である。
