講演情報
[PD2-03]常勤精神科医不在の救急医療機関における自傷・自殺未遂患者のニーズと救急医の役割
*森田 正則1、米花 紫乃2、森下 真衣3、天野 浩司1、薬師寺 秀明1、川本 匡規1、中田 康城1 (1. 堺市立総合医療センター 救命救急センター、2. 堺市立総合医療センター 看護局、3. 堺市立総合医療センター 患者支援センター)
【背景・目的】自傷・自殺未遂患者(以下、自傷者)に常時精神科医が対応可能な救急医療機関は少なく、初期の精神対応は身体科医師が担うことが多い。その影響で有床精神の救急病医療機関に自傷者が集まることは否定できない。堺市立総合医療センターは常勤精神科医不在であるが、自傷者のニーズに少しでも対応できる様、2015年より非常勤精神科医、精神看護専門看護師、精神保健福祉士からなる精神科リエゾンチーム(以下、チーム)による活動を開始した。そこで、自傷者のニーズから救急医やチームの役割を明らかにする。【方法】2020年4月~2022年3月の3年間に自傷者にチーム介入を行った363例の、身体疾患、在院日数、チーム介入までの期間、退院後の精神科治療継続の有無を調査した。【結果】在院日数の中央値は中毒で3日、外傷で10日と外傷で長かった。チーム介入までの期間の中央値は1日で早期介入が行えていた。退院後の精神科受診140例(39%)、転院167例(46%)と多くで精神科治療継続が行えていた。【結論】救急医の役割は、精神科対応の必要性評価、身体疾患治療中のチームと協力した対応、精神科への引き継ぎであると考える。
