講演情報

[PD4-01]公立病院における院内救急救命士の取り組みについて
―消防救急車の転院搬送業務の担い手となりうるか―

*矢場 春南1、津波古 憲1,2、小澤 和哉1、塩野谷 悠太郎1、本間 洋輔1、織田 成人1、立石 順久1、石丸 忠賢1、國谷 有里1 (1. 千葉市立海浜病院、2. 国士舘大学大学院救急システム研究科)
【背景】当院は千葉県の公立病院として救急救命士を雇用し、転院搬送の業務を担っている。救急救命士を導入した救急車の運用体制は整備されつつあるが課題は多い。【目的】救急救命士を導入した当院救急車の運用体制の有用性を明らかにする。【方法】現在の運用方法を明らかにし、導入前後の転院搬送件数及び消防救急車利用件数を比較検討する。【結果】運用方法は院内において周知され、実績を積んだことにより各科から様々な要望が出るようになった。転院搬送件数においては、導入前は1年間で2件、導入後は1年間で399件であった。当院からの下り搬送における消防救急車の利用件数は年間で132件減少した。しかし会計年度雇用で勤務時間に制限があり夜間休日は対応できていないことが明らかとなった。【考察】当院救急車依頼件数の増加は、消防救急車の転院搬送件数の削減に寄与し、迅速な医療介入につながることが示唆された。【結語】本調査から当院救急車の運用は、消防救急車の転院搬送件数削減に寄与することが示唆されたが、救急救命士の雇用形態に改善の余地があることが明らかとなった。