講演情報

[PD4-04]民間医療搬送ヘリコプター ホワイトバードの軌跡とこれから

*白馬 雄士1、*村田 由祐1 (1. 社会医療法人財団池友会 福岡和白病院)
2008年6月から当医療法人では福岡和白病院を基地病院として医療用搬送ヘリコプター ホワイトバードを完全民間運用している。運行開始から2023年12月までの総搬送は1707件、そのうち離島からの搬送は919件であった。離島からは、心血管系、脳神経系での搬送が約半数であり離島での医療リソースで対応困難な症例の搬送が多かった。
 民間運用の為、それほど重症度、緊急度は高くないが移動が困難である症例や下り搬送など、柔軟な運用を行えている。その他、応援医師派遣や、県境を超えた長距離患者搬送を行うなど現地の医療ニーズ、患者のニーズに合わせた診療を行っている。また診療は当グループ内病院で行うことを原則としているが、小児や重症熱傷等、当グループ内では対応困難な事例は離島から救命センターへ直接の搬送を行うこともある。
 通常時は、公的な救助用ヘリコプターや緊急医療用ヘリコプターとしては認可されていないため、消防・医療無線が搭載できず、また離発着の制限はあるが、求めがあれば応じるという方針で運用を続けている。今後も、民間ならではの柔軟な運用を通じて、医療を支える一助となれれば幸いである。