講演情報

[PD5-04]大規模災害にともなう圧挫症候群(クラッシュ症候群)に対する腎代替療法とその課題 〜災害拠点病院の実態調査から〜

*矢田 哲康1、内海 清乃2,3、平山 隆浩4、三木 隆弘5、大場 次郎6、土田 善之7、冨永 直人7,8 (1. 町田市民病院 看護部 HCU、2. 国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科 保健医療学専攻 災害医療分野、3. 国際医療福祉大学災害保健医療研究センター、4. 岡山大学学術研究院 医歯薬学域 地域二次救急・災害医療推進講座、5. 日本大学病院 臨床工学室、6. 独立行政法人国立病院機構本部 DMAT事務局、7. 川崎市立多摩病院(指定管理者 学校法人聖マリアンナ医科大学)クリニカルエンジニア部、8. 川崎市立多摩病院(指定管理者 学校法人聖マリアンナ医科大学)腎臓・高血圧内科)
地震災害は最も予測不可能で、かつ壊滅的な自然災害の一つであるが、都市や地方におけるインフラの深刻な破壊のみならず、大量の死傷者が発生する。地震災害時における圧挫症候群(crush syndrome:CS)の急性腎障害発生割合は13~50%と報告されており、阪神・淡路大震災において372例の傷病者が報告されたことで、本邦でも広く認知されるようになった。また、今後発生が想定される都心南部直下地震では、東京都で死者6,148人、また重傷者13,829人の内、CS患者約2,000人と想定されている。しかしながらCSは日常診療では頻度が低いため、その重要性の認識は不十分であり、また本邦においてCSに対する腎代替療法に関するデータは極めて少ない。我々はCSの災害時医療供給体制を明らかにするため、2021年に災害拠点病院755施設を対象に質問紙調査を実施したが、本講演では、新型コロナウイルス感染症の影響も踏まえつつ、2024年に770施設を対象に実施した追加調査の結果も併せて、災害拠点病院におけるCSに対する腎代替療法の課題を考えたい。