講演情報
[PD5-05]データ解析と報告からクラッシュ症候群のプレホスピタルでの対応を考察する
*下澤 新太郎1、大場 次郎2、野村 智久1、杉田 学1、矢田 哲康3、加古 嘉信4、内海 清乃5、阪本 太吾6、島崎 淳也7、井上 潤一8、中山 伸一9 (1. 順天堂大学医学部附属練馬病院 救急・集中治療科、2. 国際協力機構 国際緊急援助隊事務局、3. 川崎市立多摩病院 クリニカルエンジニア部、4. 上武大学 ビジネス情報学部 スポーツ健康マネジメント学科、5. 国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学専攻 災害医療分野、6. 日本医大多摩永山病院 救命救急センター、7. 大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 、8. 日本医科大学武蔵小杉病院 救命救急センター、9. 兵庫県災害医療センター 高度救命救急センター)
【背景】クラッシュ症候群(以下、CS)は日常臨床においてまれにしか見られない病態であり、その疫学、プレホスピタルでの対応、治療法についての解析が困難な現状がある。【目的】本研究の目的は、日本におけるCS対応の現状とその特性を分析し、今後の災害時医療体制の構築に寄与することである。【方法/結果】日本外傷データバンク (JTDB: Japan Trauma Data Bank) に登録されたデータを用いて解析を行った。2004年から2018年の間に受診した361,706名の外傷患者を対象とし、この中で挟圧による傷害を負った4,559名をCS患者と仮定し、データ解析を行った。さらに、CSに関連する文献から重症度および予後に関する因子を抽出し、比較検討を実施した。【考察】今後、地震災害時に収集されるデータをこれらの因子を用いて解析することで、CSの重症度や予後に関するより詳細な情報を得ることが期待される。CSの重症度を正確に評価することで、血液浄化療法や外科的処置、後方搬送の必要性を迅速に判断し、救命率の向上に繋げたいと考える。
