講演情報
[PD6-03]事態対処救護コース(試行コース)後の受講生アンケート結果と今後の取り組み
*阪本 太吾1 (1. 日本医科大学多摩永山病院 救命救急科)
【背景】日本臨床救急医学会「法執行機関との医療連携のあり方に関する検討委員会」では事態対処救護コース(試行コース)(以下、本コース)を開催するにあたり、事態対処救護の必要な場面、全体の流れ、テロ対応能力の必要性、止血の重要性や効果を理解してもらうことを目標にし、コース設計を行った。【目的】本コースの難易度、時間配分、満足度、受講生の感想を調査すること。【方法】本コース施行後に受講生に任意で質問紙調査を行った。【結果】受講生17名は全員から回答を得た。・受講生:全員が海上保安庁職員で、学生71%、職歴1-5年が18%、職歴6-10年が12%だった。・難易度:丁度よいが82%、簡単が18%と答えた。特に「生命維持の仕組みと救命処置」「離脱・後送・引き継ぎ」が簡単と評価された。・講義時間:71%が丁度良いと回答したが、「事態対処救護について」は24%が短すぎると回答した。・実技演習の難易度は易しいと丁度よいが88-100%を占めた。・今後役に立つと大いに役立つが76%、繰り返し受講したいが88%だった。・自由回答では更に詳しい、発展的、実践的なコースや習熟度別のコースの希望があった。衝撃的な画像で心的ストレスを感じた受講生もいた。【考察】受講生は学生と若手職員が多かったが、難易度はやや低く更に発展的な内容を望む傾向があった。役に立ち、繰り返し受講を希望する評価が多く、コースの評価は高かった。【結語】コースの満足度は高かったが、更に受講生の経験、習熟度に応じたコースや、繰り返し受講ができるコース設計が求められる。受講生に応じて心的ストレスへの対応も考慮しなければならない。
