講演情報

[PD8-04]救助意欲を引き出すBLS講習の在り方の検討

*前田 恵子1、田島  典夫2、畑中  美穂3 (1. 名古屋鉄道健康保険組合 名鉄病院 老年・総合内科、2. 愛知県小牧市消防本部、3. 名城大学人間学部)
【はじめに】
現在のBLS講習実施状況は、自動車教習や学校などで学ぶ機会が増えたことから、普及は進みつつある。その成果もあって、心停止に対するBLS実施率は年々増加傾向にあるものの、令和3年の救急現場でのBLS実施率は50.6%であり、約半数は何もされていないのが現状である。本報告では我々が行っているPUSHコースを通じ、BLS実施を阻害する要因は何か、講習によって受講者の意識がどのように変化するかを調査し、救助意欲を上げる効果的な講習内容を検討した。
【対象と方法】
大学生を対象としたBLS講習の前後に、救助意欲に関する質問紙調査を実施した。
【結果と考察】
講習前は「自信がない」や「助けられなかった時のことが不安」と8割が、「責任問題に対する不安がある」と3割が回答したが、講習後にはいずれも回答するものが減った。また、「積極的に動こうと思う」という救助意欲は、講習前後で3割から9割に上昇した。こうした変化は、講習内で各種の不安を解消するための工夫をした結果と考えられ、具体的には奏功例の紹介や映像による説明、判断に迷った場合の対応や免責に関する法的根拠の説明などによるものと考えられた。