講演情報
[SY14-03]救急分野で生成AIを効果的に使用するために
-カスタム化した生成AIは混迷の救急医療を救うのか-
*植嶋 利文1、太田 育夫1、布谷 早樹子1、岩本 博司1、石部 琢也1、松島 知秀1、重岡 宏典1、篠崎 広一郎1 (1. 近畿大学病院 救命救急センター)
【緒言】近年、様々な業務等で生成AIの有用性が高まっている。最近ではGTPsやCopilot GPTというカスタム機能がリリースされ更に使いやすくなっている。本報告では「救急鑑別診断」を中心に、「カスタム化した生成AI」の有用性や将来展望について述べる。 【救急鑑別診断への利用】過去3年の救急専門医試験問題から103例を抽出し、「臨床診断に特化したGPTs」で鑑別診断を行った。年齢、性別、病歴の入力だけで8割の症例で適切な鑑別を実現し、現症や血液検査結果などの追加情報を含めると9割以上で鑑別可能であった。 【カスタム生成AIの可能性】本報告では一般公開されているGPTsを使用し、複雑なプロンプトなしで症例概要から適切な出力を得た。GPTsは現在GPT-4への登録が必要だが、専門的なコード記述が不要で容易に作成可能である。日本の救急医療事情に合わせた内容や、各医療機関やMC等の複雑なプロトコルを組み込んで独自のGPTsを作成することで、短時間で適切なアドバイスが得られうるAIチャットボットとしての使用も可能となる。カスタム化した生成AIは今後、救急医療に不可欠なツールになり得ると考える。
