講演情報
[SY15-01]津軽半島上磯地域の公的病院が救急告示を取り下げた影響と対応について
*齋藤 兄治1、中村 祐太1 (1. 青森県立中央病院)
(目的)当院が位置する医療圏において、津軽半島上磯地域に入院施設がある唯一の公的病院が医師不足のため、2022年度に救急告示を取り下げた。その影響と対応について検討する。(結果)同地区は高齢化率も進み、特に今別町は57%である。2023年度の同地域2カ所の分署の救急車搬送610件中、唯一の公的S病院の受入れは21件(3.4%)であった。他は青森市まで60分から90分かけて搬送していた。CPA搬送の事案は高齢者で搬送時間が長く、蘇生は困難であることが多い。青森市内の医療機関には「蘇生」ではなく「死亡診断」として受入れ協力依頼をして搬送先を分散した。また病院の受入れには家族の連絡が必須であることが多く、搬送先が決まらないことも多い。(考察)前述地域からの救急搬送は青森市内の医療機関で分散し収容している。一方、搬送時間が長く、搬送先も決まらず、搬送途上で死亡事例があり、新たな工夫が必要である。(結語)へき地の医師不足は容易に改善しないため、救急対応は広域の医療圏全体で支えることが望まれる。
