講演情報
[SY15-05]八重山諸島における救急医療の現状と課題
*竹島 茂人1 (1. 沖縄県立八重山病院)
八重山諸島は、一次離島としての石垣島を中心に10個の二次離島(有人島)からなる。人口は、約5万6千人。観光客とリゾートバイト等が、約1万人いると言われている。石垣島には、急性期病院として当院と徳洲会病院。そして長期療養型病院として、かりゆし病院がある。が、二次離島には7つの診療所があるのみである。二次離島には救急隊は存在せず、消防団が急患搬送を担っている。診療所で対応困難な急患は、海保ヘリにより当院へ搬送されてくる(年間70例前後)が、当院で対応困難な、疾患は陸自ヘリにより、約410km離れた沖縄本島へ搬送される(年間40~50例)。大量輸血が必要な緊急症例には、生血コールが宣言されて無線タクシーや地元ラジオで供血者が集められるシステムが確立している。昨年、沖縄県防災訓練で当院は大量傷者受入訓練を行ったが、その際に石垣島内での患者搬送能力の欠乏が指摘されている。当院の医師 約60名の2/3は県外出身で、医師確保も大きな課題である。災害対応については、県、市とのコミュニケーションをより濃くしていく必要があると感じている。
