講演情報

[SY17-03]当院の救命NST活動と間接熱量測定による急性期栄養代謝モニタリングの活用に向けた取り組み

*苛原 隆之1、勝木 竜介1、津田 雅庸1、尾崎 将之1、梶田 裕加1、寺島 嗣明1、田邊 すばる1、平山 祐司1、甲斐 貴之1、大石 大1、加藤 浩介1、久下 祐史1、加藤 領一1、山口 嘉大2、原 なおり3、斉藤 佑治4、三浦 祐揮5、森 直治6、渡邉 栄三1 (1. 愛知医科大学病院 救命救急科、2. 愛知医科大学病院 看護部、3. 愛知医科大学病院 栄養部、4. 愛知医科大学病院 薬剤部、5. 愛知医科大学病院 リハビリテーション部、6. 愛知医科大学病院 緩和ケアセンター・栄養治療支援センター)
【背景と目的】当院救命救急科は救急ICUにおいてクローズ型管理を実践しており、救命NSTでは栄養プロトコルの導入・運用や、多職種ミーティング・回診など様々な取り組みを行ってきた。早期栄養介入管理加算の算定と専任管理栄養士の配置後は、国際栄養調査であるnutritionDayへの参加など活動の幅を広げている。さらに間接熱量測定による急性期栄養代謝モニタリングの活用に関する研究も行っており、それらの取り組みと効果について紹介する。
【方法】救命NST活動における栄養プロトコル導入前後での栄養処方の変化、専任管理栄養士配置後の早期栄養介入管理加算算定割合の変化、nutritionDay参加による当院と海外のデータとの違いを調べた。間接熱量測定の研究では当院救急ICUに入室した重症患者40例に対し入室後72時間の栄養代謝モニタリングを行い、炎症指標や診療情報等との関係を解析した。
【結果】栄養プロトコル導入により病態別栄養剤の処方率が増加し、より実践的な内容を加えた改訂版も発行した。専任管理栄養士配置後は毎朝のICU合同カンファレンスでの発言機会が増え、早期栄養介入管理加算算定割合が増加した。nutritionDayの解析では、海外に比して当院ではEN施行率が高く、下痢が少なかった。間接熱量測定の研究では糖質酸化量、脂質酸化量は入室後48時間でそれぞれ最大値を示し、呼吸商は最小値を示した。全てのデータがCRPと有意に相関しており、特に脂質酸化量が最も強く相関していた。また肥満は痩せに比して脂質酸化量が有意に高値を示し、重症度に応じて内因性の脂質代謝が上昇していることが示唆された。
【結語】重症患者の急性期栄養療法において当院の救命NST活動は有益な効果をもたらしている。また間接熱量測定を用いた急性期栄養代謝モニタリングにより病態に応じた精密な栄養療法が可能になると思われる。