講演情報
[SY17-04]多職種連携により実現する個々の重症救急患者に合わせた早期栄養療法
*大島 拓1 (1. 千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学)
重症患者の急性期には,経腸栄養を主体として消費エネルギー量を参考に栄養を過不足なく投与することがガイドラインで推奨されている.患者ごとに異なる病態に合わせた必要栄養量の評価や腸管不耐のモニタリングにより,安全で効果的な栄養療法の実践が可能となる.当院ではICU内で多職種からなる栄養チームを結成し,個々の重症救急患者の栄養療法を.具体的には,看護師による栄養状態の評価を参考に管理栄養士が栄養投与の計画を立案し,医師が承認すると看護師により投与並びにその後の評価が行われる.経腸栄養不耐症のモニタリングとして胃残液量や排便状況をもとに看護師が投与量の提案を行う経腸栄養アルゴリズムにより,安全かつ確実な経腸栄養の充足を実現している.また,処置や検査に伴う栄養投与指示を工夫することで,合併症のリスクを上げることなく不要な栄養中断を最小限にとどめることができた.最近では特定看護師の介入により,各職種の連携強化やタスクシェアにも寄与している.早期から個々の患者に適した栄養療法を実現するためには,栄養療法に関わる多職種が連携して明確な計画に基づいて専門性を発揮することが望ましい.
