講演情報

[SY17-05]間接熱量計に基づいた低エネルギー消費量症例の特徴について

*横野 良典1、*清水 健太郎1、蛯原 健1、織田 順1 (1. 大阪大学高度救命救急センター)
【背景】重症患者への目標投与エネルギー量は、消費エネルギー量に見合うエネルギー量を目指さない(underfeeding)ことをガイドラインでは弱く推奨されているが、実際に間接熱量計を用いた報告は少数である。本研究では、低消費エネルギー量患者の特徴を考察する。
【方法】人工呼吸器装着のICU患者102例を対象に、間接熱量計を用いた消費エネルギー量を20kcal/kg以上群と未満群に分け、患者特性および動脈圧心拍出量を測定して酸素運搬量、酸素摂取率(酸素消費量/酸素運搬量)を概算し検討を行った。
【結果】102人を対象に消費エネルギー量の測定を行った。実測値と簡易式を比較すると高い症例と低い症例の双方がみられるばらつきのある結果となった。低エネルギー消費量の特徴を評価するために、20kcal/kg以上群と20kcal/kg未満群を比較した。来院時のAPACHⅡ score(22.7 vs 27.5)(20kcal/kg以上群vs.20kcal/kg未満群)が有意に高く、体温(37.0度 vs. 36.3度)、心係数(3.37 vs. 2.81)、酸素摂取率(38.7% vs. 23.9%)が有意に低かった(p<0.05)。
【考察】消費エネルギー量の低い症例は、重症度が高く、心機能、体温、酸素摂取率が低かった。一律に低い目標投与エネルギー量にするのではなく、間接熱量計を用いた病態や重症度に応じた栄養管理が必要である。