講演情報

[SY2-02]遠洋の洋上救急100例における搬送経路、時間、プレホスピタルケアの報告

*杉田 真理子1、松本 幹大1、大新田 訓承1、守田 誠司1、中川 儀英1 (1. 東海大学医学部 総合診療学系 救命救急医学)
【背景と目的】島国の本邦で発達した洋上救急は、特に遠洋海域において世界に誇る海上救急医療で国籍のいかんに問わず多くの傷病者を救命している。検査や治療は限られ複数の航空機,船舶,車両を乗り継ぎ、多職種の人員と膨大なコスト、搬送時間がかかる事から円滑なチーム医療が必要不可欠となる。遠洋の洋上救急における搬送経路、時間、診療について報告し、海洋の医療を確実に遂行すべく症例の特徴を明らかにする。【症例】1988年以降に東海大学医学部付属病院で出動した洋上救急100症例【結果】搬送経路は当院からドクターカーで海上自衛隊厚木航空基地に移動し飛行艇US2での出動が最も多かった。同様に海上保安庁羽田航空基地に移動し固定翼で硫黄島や南鳥島航空基地への出動、またはヘリコプターで巡視船に着船し飛び石救助を行う事例等がある。搬送時間は症状の発生から医師接触まで平均26.7時間を要していた。治療は酸素投与や末梢静脈路確保、薬剤投与、時にO型緊急輸血や心肺蘇生術を継続しながらの長距離搬送を行っていた。【結論】超長距離搬送において平時より過去症例を共有し、最良の搬送を実施できるよう十分に検討しておく必要がある。