講演情報

[SY2-04]伊豆半島周辺航行船舶で発生した急患に対する静岡県東部ドクターヘリ介入の実態

*柳川 洋一1、前川 ちひろ1、田中 規子1、濱田 通果1、太田 宗一郎1、河合 健司1、谷口 裕亮1、長澤 宏樹1、石原 唯史2、境 達郎1、大坂 裕通1、大森 一彦1 (1. 順天堂大学医学部附属静岡病院、2. 順天堂大学医学部附属浦安病院)
目的:伊豆半島周辺航行船舶上で発生した救急患者に対する静岡県東部ドクターヘリ介入実態を明らかにすること。方法:2014年から2023年までの過去10年間、船舶上で発生した救急患者に対してドクターヘリ介入の症例を対象とした。減圧症は除外した。結果:対象期間中、ドクターヘリ介入は21例であった。性別は男性20例、年齢は23-87歳、平均 55.2歳、内因性疾患13例、外因性8例、船舶種類は漁船15例、その他6例であった。21例中2例のみ海上保安庁巡視船で救出され、巡視船入港後、救急車に収容された。残りの19例は全例患者が発生した船舶が入港した後に救急車に収容された。うち1例は遠方洋上だったため、海上保安庁の出動を依頼したが、海上保安庁ヘリで患者収容するためには1.5時間以上を要し、患者発生船舶の入港時間がより早かったため、海上保安庁の介入は中止とした。21例中2例は前日夜間の主訴出現だったが、洋上救急を依頼することなく、伊豆半島近辺まで航行後、119コールで患者収容に至っていた。結語: 伊豆半島周辺航行船舶上で発生した急患即応体制は十分ではない実態が浮き彫りとなった。