講演情報
[SY2-05]日本領海外で発生した外国人の心肺停止症例への対応について
*竹島 茂人1 (1. 沖縄県立八重山病院)
<はじめに>我々が経験した洋上救急事例について紹介し、問題点を広く共有したい。<症例> ①33歳男性でインドネシア国籍。外国船内で痙攣で、洋上救急要請。収容時CPA。海保ヘリ内でALS施行するも蘇生せず。AIで、急性硬膜外血種を認め、事件性が示唆されたが、県警、海保共に介入を拒否。死亡検案書記載の可否について、院内で議論があったが、代理店に「事件性あり」と記した検案書を渡し遺体を移譲。➁ 51歳男性。外国船籍のコック。フィリピン国籍。食後にまな板に何度も頭を打ち付けて意識消失。本事例は、夜間に船上まで海保ヘリで到着したが、悪天候で患者収容不能。医師のみの乗船依頼があったが、当院は許可せず。その後、数回のやり取りがあり結局、外国船側から死亡したので洋上救急不要と。 ③38歳フィリピン国籍男性の心肺停止事例。領海外から外国人の遺体を搬入しないようにと話して、受け入れを拒否している。<おわりに> 症例1では、犯罪の片棒を担いだ印象が否めない。今後は、領海外で発生した外国人の心肺停止事例については、受け入れしない方針である。事件性の可能性がある死亡事例について、国内の法的執行機関等の対応が待たれる。
