講演情報

[SY7-01]亜急性期に実現できた輪島地区での薬剤師連携

*柴田 啓智1、日高 伸之介2、西田 祥啓3、高山 和郎4 (1. 済生会熊本病院薬剤部、2. 緑泉会米盛病院診療支援部薬剤課、3. 金沢医科大学病院薬剤部、4. 東京大学医学部附属病院 薬剤部)
日本病院薬剤師会の災害登録派遣薬剤師として支援に出向いた市立輪島病院薬剤部では,職員も被災者であるにも関わらず、献身的な業務が続けられていた。当時、避難されている方が必要な薬剤情報は、輪島地区に散在する避難所から市立輪島病院へ集められていた。十分に機能を維持できている保険薬局は2店舗のみで、病院内でも災害処方箋の対応を行い、避難されている方への薬が準備されていた。
 避難所から集められた薬剤情報は手書きのメモであったため,用法用量など必要な情報が揃っていなかった。一包化した薬剤を避難所へ届けても、二次避難が進むなか該当する患者がおらず、敢えなく病院へ薬剤を返却する場面もみられた。
 それぞれの善意が繋がらない。そこに一番の課題を感じた我々は、市立輪島病院の薬剤師、石川県薬剤師会、石川県庁の災害対策本部、輪島市に支援に出向いた日本薬剤師会からの派遣薬剤師と密に連携を取り、避難されている方から必要な情報を確実に入手するための常用薬確認表を作成し運用に繋ぐことができた。
 一人の薬剤師では実現できなかった業務構築であった。各部署を担う薬剤師が結束すれば大きな力となることを実感できた支援活動となった。