講演情報
[SY7-04]能登半島地震 発災早期からの自動ラップ式簡易トイレの設置の重要性
*喜多村 泰輔1,2、森野 一真1,3、田中 潤一1,4、髙橋 武史1,5 (1. 災害医療ACT研究所、2. 福岡大学病院 救命救急センター、3. 山形県立河北病院、4. 福岡鳥飼病院、5. 高知大学医学部附属病院 地域医療連携室)
災害時のトイレ問題は災害発生直後から喫緊の問題となる。しかし、被災地の避難所に設置される仮設トイレは屋外に設置されるため、高齢者や障害者などの要配慮者はトイレまでの距離や段差があることから使用をためらい、飲水を我慢し、血栓症などの災害関連疾患につながる可能性、排泄後の処理過程での感染拡大の恐れもある。これまで、災害医療ACT研究所は、日本財団からの支援を受け、災害時に屋内設置型自動ラップ式簡易トイレ(ラップポンⓇ)を避難所や病院、介護施設等に設置した。今回の能登半島地震においても1月5日から2月24日までに延べ327名が活動し、566台のラップポンⓇを設置した。ライフライン障害が長期間続く今回の災害では、消耗品の補充や避難所の集約時の移設など、継続的な支援が必要であった。また、学校の再開や時には構内のトイレへの追加設置要望もあった。トイレ問題は発災直後から発生するため発災早期にラップポンⓇの設置が可能となるよう、災害医療ACT研究所では2020年から全国に合計600台のラップポンⓇを分散備蓄しているが、十分とは言えず今後の大規模災害時の不足が予想され、さらなる備蓄が必要であると考えた。
