講演情報

[SY8-03]能登半島地震への派遣を通して
~消防救命士のDMAT隊員としての可能性~

*松尾 明晃5,1、西田 勝太5,2、富田 泰成3、谷口 健太郎4、鈴木 圭5 (1. 伊賀市消防本部、2. 名張市消防本部、3. 鈴鹿医療科学大学、4. JA三重厚生連松阪中央総合病院、5. 三重大学医学部附属病院)
【はじめに】三重大学病院救命救急・総合集中治療センターでは、周辺市町村から消防職員である救急救命士が出向し院内救命士として活動している。当該救命士は病院職員としての身分も有していることから、先の能登半島地震にDMATの一員(業務調整員)として派遣経験を得たため報告する。
【経緯と経過】三重県では継続的にDMATを派遣するための工夫として、DMAT資格者2名が含まれれば、資格者の指導の下、非資格者がDMATの一員として活動できる枠組を整備した。今回当院ではこの枠組で、DMAT資格を有する医師及び看護師の各1名と救急救命士4名でDMATを編成した。現地で救急救命士はロジスティック業務を中心に、患者搬送支援・救急搬送・夜間診療補助などの業務に従事した。
【結語】今回消防組織に所属する救急救命士がDMAT隊員として派遣されるという貴重な経験を得た。救急救命士はロジスティック業務に加えて、医療職として診療の補助の他、患者搬送支援・救急搬送では専門職としての能力を発揮することができる。救急救命士がDMATに加わることでDMATの活動の幅が広がり、救急救命士としても活躍の場が広がる可能性が示唆された。