講演情報

[SY9-06]ハイブリッドERの内因性疾患への応用

*高倉 永治1 (1. 聖マリアンナ医科大学病院)
2023年1月より当院でのHybrid Emergency Room System(HERS)が稼働した。導入前から、先行導入された施設からの多くの使用経験を参考に、当院の医療環境に合った運用を模索してきた。設計の早い段階から2 Room型HERSになることは決定し、COVID-19などの感染症への対応が可能な初療室としての機能も求められた。またHERSの稼働率を上げるために、減少傾向にある外因性疾患に加え、内因性疾患への適応拡大を考え、従来から血管撮影装置を使用している診療科に対し、HERSの有用性を説明して積極的に聞き取りを行なった。稼働開始後も、救急科、放射線科を中心に、循環器内科、脳神経内科外科、呼吸器内科などの診療科の要望や方針をHERS運営会議や症例カンファレンスを通して、議論を行ってきた。稼働当初は医師や看護師、放射線技術、臨床工学技士など様々な職種に戸惑いがあったが、約1年が経過し、ようやく軌道に乗りつつある。今回、内因性の疾患へのHERSの活用として、以下に示した症例を中心に報告する。 ELVO (Emergent Large Vessel Occlusion screen) 陽性に対する脳卒中患者症例 ECMO(V-A)の循環器内科症例や(V-V)の呼吸器内科症例 COVID-19などの感染症に対するIVR全般の症例 院内外を問わず、消化管出血に対するREBOA挿入症例 重症病棟患者に対する各種カテーテル挿入CT検査集中時、患者移乗時間削減を利用したHERS使用(災害時のトリアージへの活用も視野に入れた取り組み:HIT ”HERS for In-hospital Triage”)