講演情報
[JO3-05]超音波を用いた肩峰-骨頭間距離測定の相対および絶対信頼性:異なる挙上角度および回旋肢位における検討
*山田 悠司1,2、白石 陽翔2、梅原 宗大3、渡辺 紗希3、大森 寧3、中嶋 進3、川崎 壮吾3、阿尾 優成3、幸田 仁志4、甲斐 義浩1,3 (1. 京都橘大学 健康科学研究科、2. 丸太町リハビリテーションクリニック、3. 京都橘大学健康科学部理学療法学科、4. 京都工芸繊維大学 基盤科学系)
キーワード:
超音波画像診断装置、肩峰骨頭間距離、肩関節
【はじめに、目的】超音波画像を用いた肩峰-骨頭間距離(acromiohumeral distance:AHD)の測定は、肩峰下スペースの変化を可視化できることから、肩甲上腕関節(GH)機能の評価指標として活用できる可能性がある。しかしながら、超音波AHD測定に関する先行研究では、測定肢位が統一されておらず、比較可能性に課題があった。AHDは肩甲上腕関節の挙上や回旋に伴って変化するため、複数の標準化肢位における計測の再現性と正確性を検証する必要がある。また、AHDは0.1mm単位で評価される指標であるため、検者の経験差が結果に影響しうる。そこで本研究は、超音波画像を用いて、挙上角度(0°・60°位)と回旋肢位(内旋位・外旋位)を組み合わせた4肢位にてAHDを計測し、測定値の相対および絶対信頼性、左右差および性差の有無を検討することを目的とした。
【対象と方法】健常成人39名78肩(男性19名、女性20名、右利き37名、平均年齢20.4±0.6歳、身長165.1±7.2cm、体重56.0±6.9kg)を対象とした。超音波診断装置(SONIMAGE MX1)を用い、4肢位(下垂位外旋・下垂位内旋・60°挙上位外旋・60°挙上位内旋)でAHDを測定した。超音波AHD測定の経験者と未経験者(20時間の訓練後)の2名が二重盲検下で各肢位2回撮像した。ImageJを用いて、肩峰下端と上腕骨頭上端間の最短距離を計測し、2回の平均を代表値とした。相対信頼性は級内相関係数(ICC)、絶対信頼性はBland–Altman分析(固定誤差・比例誤差)、標準誤差および最小可検変化量(MDC)で評価した。性差・左右差は二元配置分散分析で検討し、有意水準は5%とした。
【結果】検者内ICCは0.95–0.99、検者間ICCは0.88–0.95であり、いずれも高い相対信頼性を示した。Bland–Altman解析では、比例誤差は認めず、検者間に0.13–0.35 mmの有意な固定誤差を認め、未経験者が経験者より0.1–0.4mm低値を示した。MDCは1.27–1.61mmであった。二元配置分散分析では交互作用を認めず、性差および左右差はすべての肢位で認められなかった。
【結論】超音波画像を用いたAHD測定は、未経験者を含め4肢位すべてで高い相対信頼性を示した。一方、検者間には小さいながら固定誤差を認めた。MDCの範囲内ではあるが、経時的評価では計測誤差を臨床的変化と誤認しないよう、同一検者による測定が望ましい。また、性差・左右差を認めなかったことは、健常対側肩を対照とする臨床比較の妥当性を支持する。本結果は、超音波AHD計測を臨床や研究で用いる際の測定手技の標準化と検者要件を示す基礎資料となる。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は所属施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。対象者には研究の目的および方法について十分に説明し、書面による同意を取得した。
【対象と方法】健常成人39名78肩(男性19名、女性20名、右利き37名、平均年齢20.4±0.6歳、身長165.1±7.2cm、体重56.0±6.9kg)を対象とした。超音波診断装置(SONIMAGE MX1)を用い、4肢位(下垂位外旋・下垂位内旋・60°挙上位外旋・60°挙上位内旋)でAHDを測定した。超音波AHD測定の経験者と未経験者(20時間の訓練後)の2名が二重盲検下で各肢位2回撮像した。ImageJを用いて、肩峰下端と上腕骨頭上端間の最短距離を計測し、2回の平均を代表値とした。相対信頼性は級内相関係数(ICC)、絶対信頼性はBland–Altman分析(固定誤差・比例誤差)、標準誤差および最小可検変化量(MDC)で評価した。性差・左右差は二元配置分散分析で検討し、有意水準は5%とした。
【結果】検者内ICCは0.95–0.99、検者間ICCは0.88–0.95であり、いずれも高い相対信頼性を示した。Bland–Altman解析では、比例誤差は認めず、検者間に0.13–0.35 mmの有意な固定誤差を認め、未経験者が経験者より0.1–0.4mm低値を示した。MDCは1.27–1.61mmであった。二元配置分散分析では交互作用を認めず、性差および左右差はすべての肢位で認められなかった。
【結論】超音波画像を用いたAHD測定は、未経験者を含め4肢位すべてで高い相対信頼性を示した。一方、検者間には小さいながら固定誤差を認めた。MDCの範囲内ではあるが、経時的評価では計測誤差を臨床的変化と誤認しないよう、同一検者による測定が望ましい。また、性差・左右差を認めなかったことは、健常対側肩を対照とする臨床比較の妥当性を支持する。本結果は、超音波AHD計測を臨床や研究で用いる際の測定手技の標準化と検者要件を示す基礎資料となる。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は所属施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。対象者には研究の目的および方法について十分に説明し、書面による同意を取得した。
