講演情報
[KO1-05]地域在住高齢者におけるロコモティブシンドロームの重症度とWalk Scoreとの関連
*谷村 亮介1、豊川 茂1 (1. 金井病院)
キーワード:
ロコモティブシンドローム、Walk Score、地域在住高齢者
【はじめに、⽬的】
ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)は、運動器障害により移動機能が低下した状態である。ロコモの進行は、要介護リスクを高める要因とされており、社会的に重要な課題となっている。近年、居住地域の歩行利便性を示す指標としてWalk Scoreが用いられ、身体活動量や健康関連指標との関連が示唆されている。歩行利便性の高い生活環境は、高齢者の外出機会や身体活動を促進し、ロコモの進行予防に寄与する可能性がある。しかし、ロコモと歩行利便性を示すWalk Scoreとの関連については十分に検討されていない。本研究では、ロコモ該当の地域在住高齢者を対象に、ロコモ関連指標とWalk Scoreとの関連およびロコモ度別のWalk Scoreの差異について検討した。
【⽅法】
本研究は後方視的研究である。対象は2021年4月~2024年3月までに当院を受診した65歳以上の地域在住高齢者のうち、Kellgren-Lawrence分類1または2の変形性膝関節症を有するロコモ該当者とした。ロコモ度テストでは立ち上がりテスト、2ステップテストおよびロコモ25を用いて評価し、ロコモ度を判定した。生活環境指標として、居住地域の歩行利便性を示すWalk Scoreを調査した。統計解析は、ロコモ25とWalk Scoreとの関連をSpearmanの順位相関係数を用いて検討した。また、ロコモ度別のWalk Scoreおよび年齢の比較をMann-Whitney U検定にて実施した。有意水準は5%とした。
【結果】
解析対象者は31名(男性8名、女性23名、平均年齢75±6.6歳)でロコモ度2は12名、ロコモ度3は19名であった。ロコモ25とWalk Scoreとの間には有意な負の相関を認めた(r=-0.47、p=0.02)。また、ロコモ度別のWalk Scoreの比較では、ロコモ度2が73.5(67.7‐81.5)、ロコモ度3が61.0(60.0‐65.5)と有意差を認め(p=0.01)、ロコモ度3ではロコモ度2と比較してWalk Scoreは低値を示した。一方、年齢については両群間で有意差を認めなかった。
【結論】
地域在住高齢者において、Walk Scoreはロコモ25と関連を示した。また、ロコモ度3はロコモ度2と比較してWalk Scoreが低値であった。生活環境の歩行利便性はロコモの重症度と関連する可能性が示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は対象者より当院受診時に包括的同意を得た。また、研究実施施設の倫理審査委員会の承認(承認番号:202601)を受けて実施した。
ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)は、運動器障害により移動機能が低下した状態である。ロコモの進行は、要介護リスクを高める要因とされており、社会的に重要な課題となっている。近年、居住地域の歩行利便性を示す指標としてWalk Scoreが用いられ、身体活動量や健康関連指標との関連が示唆されている。歩行利便性の高い生活環境は、高齢者の外出機会や身体活動を促進し、ロコモの進行予防に寄与する可能性がある。しかし、ロコモと歩行利便性を示すWalk Scoreとの関連については十分に検討されていない。本研究では、ロコモ該当の地域在住高齢者を対象に、ロコモ関連指標とWalk Scoreとの関連およびロコモ度別のWalk Scoreの差異について検討した。
【⽅法】
本研究は後方視的研究である。対象は2021年4月~2024年3月までに当院を受診した65歳以上の地域在住高齢者のうち、Kellgren-Lawrence分類1または2の変形性膝関節症を有するロコモ該当者とした。ロコモ度テストでは立ち上がりテスト、2ステップテストおよびロコモ25を用いて評価し、ロコモ度を判定した。生活環境指標として、居住地域の歩行利便性を示すWalk Scoreを調査した。統計解析は、ロコモ25とWalk Scoreとの関連をSpearmanの順位相関係数を用いて検討した。また、ロコモ度別のWalk Scoreおよび年齢の比較をMann-Whitney U検定にて実施した。有意水準は5%とした。
【結果】
解析対象者は31名(男性8名、女性23名、平均年齢75±6.6歳)でロコモ度2は12名、ロコモ度3は19名であった。ロコモ25とWalk Scoreとの間には有意な負の相関を認めた(r=-0.47、p=0.02)。また、ロコモ度別のWalk Scoreの比較では、ロコモ度2が73.5(67.7‐81.5)、ロコモ度3が61.0(60.0‐65.5)と有意差を認め(p=0.01)、ロコモ度3ではロコモ度2と比較してWalk Scoreは低値を示した。一方、年齢については両群間で有意差を認めなかった。
【結論】
地域在住高齢者において、Walk Scoreはロコモ25と関連を示した。また、ロコモ度3はロコモ度2と比較してWalk Scoreが低値であった。生活環境の歩行利便性はロコモの重症度と関連する可能性が示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は対象者より当院受診時に包括的同意を得た。また、研究実施施設の倫理審査委員会の承認(承認番号:202601)を受けて実施した。
