講演情報
[JP-07]体幹屈曲動作における視覚情報操作が体幹分節間・筋間の時間的協調性に及ぼす影響
*足立 元気1、岩下 篤司1 (1. 大和大学)
キーワード:
体幹屈曲動作、視覚情報、体幹分節間協調性
【はじめに、目的】体幹屈曲動作の運動制御研究の多くは角度や筋活動振幅などの量的指標を扱っており、体幹分節間の時間的協調性に着目した検討は少ない。本研究は、視覚情報の操作(開眼・閉眼)が、体幹屈曲動作における体幹分節(胸椎・腰椎・仙椎)間の運動開始タイミングおよび体幹筋(腹直筋・脊柱起立筋)間の活動タイミングに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。
【方法】対象は健常若年男性24名とした。立位から股関節を主体とした体幹屈曲動作を、開眼・閉眼条件下でそれぞれ3試行実施した。3軸加速度センサ(胸椎T12・腰椎L3・仙椎S1、100Hz)により角速度を、表面筋電図(腹直筋・脊柱起立筋、1000Hz)により筋活動を記録した。角速度波形から客観的閾値法(ベースライン平均±5SD)により運動開始・終了時刻を算出し、屈曲相・伸展相ごとに分節間潜時(腰椎−胸椎、仙椎−腰椎、仙椎−胸椎)を求めた。筋電図からは活動開始時刻を検出し、筋間相対潜時を算出した。開眼・閉眼間の比較には対応のあるt検定またはWilcoxon符号順位検定を用いた(有意水準5%)。
【結果】分節間潜時・筋間相対潜時の全体平均には開眼・閉眼間で有意差を認めなかった。屈曲相に限定すると、腰椎−胸椎潜時は開眼(0.034±0.049秒)が閉眼(0.010±0.039秒)より有意に大きかった(p=0.046)。脊柱起立筋−腹直筋の相対潜時も屈曲相でのみ有意差を認め、開眼では脊柱起立筋がわずかに遅れて活動する一方、閉眼では先行する傾向がみられた(p=0.044)。伸展相にはいずれも有意差を認めなかった。
【結論】体幹屈曲動作における視覚情報操作は、分節間・筋間協調タイミングの全体平均には影響しなかったが、屈曲相に限り、腰椎−胸椎間および脊柱起立筋−腹直筋間の時間的協調に変化をもたらす可能性が示唆された。視覚情報が随意運動における体幹分節間・筋間の時間的協調性に部分的に関与することを示す予備的知見であり、今後さらなる検証が必要である。
【倫理的配慮、説明と同意】対象者には事前に研究目的・方法・安全性について書面と口頭で説明し、自由意思による書面同意を得た。データは個人が特定されないよう匿名化して管理した。
【方法】対象は健常若年男性24名とした。立位から股関節を主体とした体幹屈曲動作を、開眼・閉眼条件下でそれぞれ3試行実施した。3軸加速度センサ(胸椎T12・腰椎L3・仙椎S1、100Hz)により角速度を、表面筋電図(腹直筋・脊柱起立筋、1000Hz)により筋活動を記録した。角速度波形から客観的閾値法(ベースライン平均±5SD)により運動開始・終了時刻を算出し、屈曲相・伸展相ごとに分節間潜時(腰椎−胸椎、仙椎−腰椎、仙椎−胸椎)を求めた。筋電図からは活動開始時刻を検出し、筋間相対潜時を算出した。開眼・閉眼間の比較には対応のあるt検定またはWilcoxon符号順位検定を用いた(有意水準5%)。
【結果】分節間潜時・筋間相対潜時の全体平均には開眼・閉眼間で有意差を認めなかった。屈曲相に限定すると、腰椎−胸椎潜時は開眼(0.034±0.049秒)が閉眼(0.010±0.039秒)より有意に大きかった(p=0.046)。脊柱起立筋−腹直筋の相対潜時も屈曲相でのみ有意差を認め、開眼では脊柱起立筋がわずかに遅れて活動する一方、閉眼では先行する傾向がみられた(p=0.044)。伸展相にはいずれも有意差を認めなかった。
【結論】体幹屈曲動作における視覚情報操作は、分節間・筋間協調タイミングの全体平均には影響しなかったが、屈曲相に限り、腰椎−胸椎間および脊柱起立筋−腹直筋間の時間的協調に変化をもたらす可能性が示唆された。視覚情報が随意運動における体幹分節間・筋間の時間的協調性に部分的に関与することを示す予備的知見であり、今後さらなる検証が必要である。
【倫理的配慮、説明と同意】対象者には事前に研究目的・方法・安全性について書面と口頭で説明し、自由意思による書面同意を得た。データは個人が特定されないよう匿名化して管理した。
