講演情報
[JP-17]頸部回旋制限に環軸関節モビライゼーションが有効であった一症例
*小林 右介1 (1. 森整形外科リハビリクリニック)
キーワード:
頸部痛、頸部回旋制限、関節モビライゼーション
【症例紹介】
40代、女性
診断名:頸椎椎間板症
主訴:頸部後屈、右回旋時の右後頭下部痛と動きの制限
現病歴:3月初旬から頚部の痛みあり。セレコックス、ロキソニンテープ処方。理学療法開始。
仕事は介護職(介護度3.4)
既往歴:20代の頃から肩こりあり。20年ほど前スノーボードで転倒しむち打ちをした。後方からの追突事故の経験もあり。
【評価とリーズニング】
疼痛検査:P1右後頭下部痛(回旋、後屈時)NRS8 P2肩こり、首こり
構造評価:頭部前方位、左肩下制、胸椎flat
頸部自動運動検査:前屈50°、後屈20°P1、右側屈20°P(左後頭下部痛)、左側屈15°、右回旋25°P1、左回旋40°P(左後頭下部痛)
他動運動検査:後頭下関節前屈1/4P1、後屈3/4、右側屈3/4P1、左側屈3/4、右回旋3/4P(左後頭下部痛)、左回旋3/4P(左後頭下部痛)
触診:大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の硬さ+、圧痛++(左>右)、過敏性+。頭半棘筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋の硬さ+、圧痛−
MMT:僧帽筋中部・下部4−/3
胸椎可動性検査:grade3
頸椎安定性検査:震え、胸鎖乳突筋での代償+、顎引きの維持困難
主訴から後頭下筋群あるいは後頭下関節の機能不全と考え評価を進めた。頸部の動きに伴い痛みが生じていることから、機械的刺激によるメカニカル受容器の興奮による疼痛であると考えられる。
【介入内容と結果】
#1.後頭下抑制離開
#2.後頭下筋群、頭半棘筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋のマッサージとストレッチング
#3.環軸関節回旋モビライゼーション
#4.頸椎安定化トレーニング
#5.肩甲帯安定化トレーニング
#6.姿勢指導
疼痛検査:P1NRS8→2
頸部自動運動検査:前屈50→60°、後屈20P1→50、右回旋25P1→60、左回旋40P→65
他動運動検査:後頭下関節後屈3/4→full、右側屈3/4P1→full、左側屈3/4→full、右回旋3/4P1→full、左回旋3/4P→full
触診:後頭下筋群の硬さ右のみわずかに残存、圧痛わずかに残存、過敏性消失。頭半棘筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋の硬さ軽度残存。
【考察】
本症例は、痛みの訴える部位と後頭下筋群の硬さと圧痛があったことから、当初は筋による痛みと運動制限が主体であると仮説を立て治療を進めていたが、痛みが軽減したところで右回旋制限が残存し、筋へのアプローチでは改善が見られなかった。Runshengらは、頸椎回旋の71%は上位頸椎が担うと述べている(Runsheng,2021)。そのため、環軸関節の回旋可動性の制限と考え評価と治療を行ったところ、回旋可動域の改善を認めた。
【倫理的配慮、説明と同意】
本症例には症例報告を行う旨を伝え、同意を得ている。
40代、女性
診断名:頸椎椎間板症
主訴:頸部後屈、右回旋時の右後頭下部痛と動きの制限
現病歴:3月初旬から頚部の痛みあり。セレコックス、ロキソニンテープ処方。理学療法開始。
仕事は介護職(介護度3.4)
既往歴:20代の頃から肩こりあり。20年ほど前スノーボードで転倒しむち打ちをした。後方からの追突事故の経験もあり。
【評価とリーズニング】
疼痛検査:P1右後頭下部痛(回旋、後屈時)NRS8 P2肩こり、首こり
構造評価:頭部前方位、左肩下制、胸椎flat
頸部自動運動検査:前屈50°、後屈20°P1、右側屈20°P(左後頭下部痛)、左側屈15°、右回旋25°P1、左回旋40°P(左後頭下部痛)
他動運動検査:後頭下関節前屈1/4P1、後屈3/4、右側屈3/4P1、左側屈3/4、右回旋3/4P(左後頭下部痛)、左回旋3/4P(左後頭下部痛)
触診:大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の硬さ+、圧痛++(左>右)、過敏性+。頭半棘筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋の硬さ+、圧痛−
MMT:僧帽筋中部・下部4−/3
胸椎可動性検査:grade3
頸椎安定性検査:震え、胸鎖乳突筋での代償+、顎引きの維持困難
主訴から後頭下筋群あるいは後頭下関節の機能不全と考え評価を進めた。頸部の動きに伴い痛みが生じていることから、機械的刺激によるメカニカル受容器の興奮による疼痛であると考えられる。
【介入内容と結果】
#1.後頭下抑制離開
#2.後頭下筋群、頭半棘筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋のマッサージとストレッチング
#3.環軸関節回旋モビライゼーション
#4.頸椎安定化トレーニング
#5.肩甲帯安定化トレーニング
#6.姿勢指導
疼痛検査:P1NRS8→2
頸部自動運動検査:前屈50→60°、後屈20P1→50、右回旋25P1→60、左回旋40P→65
他動運動検査:後頭下関節後屈3/4→full、右側屈3/4P1→full、左側屈3/4→full、右回旋3/4P1→full、左回旋3/4P→full
触診:後頭下筋群の硬さ右のみわずかに残存、圧痛わずかに残存、過敏性消失。頭半棘筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋の硬さ軽度残存。
【考察】
本症例は、痛みの訴える部位と後頭下筋群の硬さと圧痛があったことから、当初は筋による痛みと運動制限が主体であると仮説を立て治療を進めていたが、痛みが軽減したところで右回旋制限が残存し、筋へのアプローチでは改善が見られなかった。Runshengらは、頸椎回旋の71%は上位頸椎が担うと述べている(Runsheng,2021)。そのため、環軸関節の回旋可動性の制限と考え評価と治療を行ったところ、回旋可動域の改善を認めた。
【倫理的配慮、説明と同意】
本症例には症例報告を行う旨を伝え、同意を得ている。
