講演情報
[KOSY1_03]研究への第一歩を早期に踏み出すために―臨床実習における学生との症例研究の試み―
中西 康二 (京丹後市立弥栄病院 リハビリテーション科)

略歴(主な学歴・職歴)
2006年 藍野医療福祉専門学校 理学療法学会 卒業
2006年 恵心会 京都武田病院 リハビリテーション科 入職
2015年 京丹後市立弥栄病院 リハビリテーション科 入職
2022年 畿央大学大学院 健康科学研究科 修士 [修士(健康科学)]
関連資格
2019年 脳卒中 認定理学療法士
学術研究業績(主な論文・表彰・著書など)
慢性期片麻痺患者に対する課題施行型練習としての装具療法~装具の設定から能動的活動を行った経験~, 理学療法京都, 2020, 第49号, 75-79
関連領域社会活動(学会理事など)
神経理学療法学会 戦略的課題解決班 姿勢バランス障害班 班員
神経理学療法学会 京都地方会 班員
2006年 藍野医療福祉専門学校 理学療法学会 卒業
2006年 恵心会 京都武田病院 リハビリテーション科 入職
2015年 京丹後市立弥栄病院 リハビリテーション科 入職
2022年 畿央大学大学院 健康科学研究科 修士 [修士(健康科学)]
関連資格
2019年 脳卒中 認定理学療法士
学術研究業績(主な論文・表彰・著書など)
慢性期片麻痺患者に対する課題施行型練習としての装具療法~装具の設定から能動的活動を行った経験~, 理学療法京都, 2020, 第49号, 75-79
関連領域社会活動(学会理事など)
神経理学療法学会 戦略的課題解決班 姿勢バランス障害班 班員
神経理学療法学会 京都地方会 班員
理学療法の専門性を高めるには,臨床技術の習得に加え,客観的な指標を用いて自らの実践を検証する視点が重要である。演者は理学療法士として臨床経験を重ねる中で症例報告には取り組んできたが,本格的に研究を学び始めたのは臨床14年目からであった。それ以前は,介入と結果を直接的に結びつけて捉えることが多く,交絡因子を含む複数の要因から結果を吟味する視点は十分ではなかった。研究を学ぶことで,臨床で得られた変化を客観的に捉え,別の可能性を含めて考察する視点を得た経験から,演者は研究的視点にはより早期から触れる意義があると考えている。とりわけ,研究を「学会発表のための活動」としてではなく,日常臨床で生じる疑問を整理し,自らの判断を問い直すための手段として捉えることが重要である。本取り組みの目的は,養成校と実習施設が連携し,臨床実習に症例研究の過程を組み込むことで,学生が日常臨床で生じた疑問を客観的指標によって捉える経験を得るとともに,研究を特別な活動ではなく,臨床を問い直すための一つの方法として提示することである。
対象は亜急性期の脳卒中片麻痺患者とし,静止立位から動的立位への移行を促す理学療法を実施した。その経過について,重心動揺計を用いて日々の変化を測定し,週1回,Trunk impairment scaleによる評価を行い,経時的変化を追跡した。臨床実習には時間的制約があるため,研究実務の多くは臨床側が担い,学生は臨床推論の学習を軸に,研究上の問いの設定,評価指標を用いた測定,得られた測定値の確認に参加した。こうした経験を通して,臨床上の疑問を測定可能な形に置き換えるという研究の入口に触れることを重視した。
本実践は,学生に研究手法の習得を求めるものではなく,臨床実習の段階から研究的視点に触れ,臨床推論と研究的思考の接点を意識する機会を設けた試みである。演者自身,研究への着手が遅かった経験を踏まえ,学生のみならず臨床に従事する理学療法士に対しても,研究を学び始めることを先延ばしにせず,日常臨床の疑問を起点として早期から研究的視点に触れることを提案したい。本シンポジウムでは,本取り組みの実際と課題を共有し,養成校と実習施設が研究への第一歩を踏み出すことをどのように支援し,その経験をその後の臨床実践や研究活動へつなげていけるかを考えたい。
対象は亜急性期の脳卒中片麻痺患者とし,静止立位から動的立位への移行を促す理学療法を実施した。その経過について,重心動揺計を用いて日々の変化を測定し,週1回,Trunk impairment scaleによる評価を行い,経時的変化を追跡した。臨床実習には時間的制約があるため,研究実務の多くは臨床側が担い,学生は臨床推論の学習を軸に,研究上の問いの設定,評価指標を用いた測定,得られた測定値の確認に参加した。こうした経験を通して,臨床上の疑問を測定可能な形に置き換えるという研究の入口に触れることを重視した。
本実践は,学生に研究手法の習得を求めるものではなく,臨床実習の段階から研究的視点に触れ,臨床推論と研究的思考の接点を意識する機会を設けた試みである。演者自身,研究への着手が遅かった経験を踏まえ,学生のみならず臨床に従事する理学療法士に対しても,研究を学び始めることを先延ばしにせず,日常臨床の疑問を起点として早期から研究的視点に触れることを提案したい。本シンポジウムでは,本取り組みの実際と課題を共有し,養成校と実習施設が研究への第一歩を踏み出すことをどのように支援し,その経験をその後の臨床実践や研究活動へつなげていけるかを考えたい。
